報道関係者各位

ニホンモニター株式会社

テレビメディア調査・測定の事業を行うニホンモニター株式会社(東京都港区東新橋、代表取締役社長:韮澤美樹)は、2007年4月~8月に放送されたテレビ・ニュース報道の「イベント・祭り」をキーワードとした放送量・放送内容調査の結果をまとめましたので、下記の通りお知らせ致します。

春から夏にかけて、各地では伝統的な祭りや近年におもしろいイベントを企画し話題を呼んで開催していることが多く、各地のトピックスとして東京在局では、大きく紹介し情報を発信している。

このような各都道府県『祭り』『行事』『○○大会』など、地方の様子を東京では、どのくらいの時間をかけて放送しているか、どのように紹介しているのかを調査し、各都道府県の情報を東京発信として、どのような扱いをしているのかを調査した。

この発信を調査することにより、各都道府県の宣伝、PR 効果測定や広報活動などのお手伝いができればと思っております

◆調査結果

テレビのニュース・情報番組において、各地のイベント関連のニュース、特に祭りや行事といった日本の伝統的な催しの紹介は全体量からみて、その扱いはけして多くはない。この調査では、東京のテレビ局で見られる日本各地のイベント、祭り、行事といった項目について調べた結果である。

■全国道府県(関東以外)イベント放送量順位
順位 全国 イベント合計秒数
1 青森 4,739
2 大阪 4,709
3 京都 4,604
4 北海道 4,167
5 長野 3,641
6 徳島 3,520
7 新潟 3,258
8 山形 3,208
9 福岡 3,029
10 山梨 3,011
11 宮城 2,900

調査結果を見ると、関東地区を除いた各道府県のイベント関連放送量の上位は、青森県、大阪府、京都府の順となった。

■関東1都6県イベント放送量順位
順位 関東 イベント合計秒数
1 東京 67,482
2 神奈川 22,710
3 埼玉 16,002
4 栃木 15,380
5 群馬 14,745
6 千葉 12,241
7 茨城 8,881

関東地方で行われる、イベント、祭り等はローカル枠を中心に取り上げられることが多く、その他道府県の放送量と比較して圧倒的に多い。地方のイベントが東京で放送される場合は、有名なお祭りやイベントに限られていることがわかる。

■全国道府県(関東以外)主要イベント放送量ベスト5*広告換算は東京単価で算出
順位 全国 主要イベント 秒数 広告換算 イベント合計秒数
1 青森 青森弘前ねぷた・青森ねぶた祭り開幕 1,489 38,910,733 4,739
2 大阪 大阪天満宮 天神祭 1,488 52,022,667 4,709
3 徳島 徳島 阿波おどり開幕 1,435 45,065,333 3,520
4 宮城 仙台市 仙台七夕まつり開幕 1,237 38,379,333 2,900
5 新潟 長岡市 花火大会 831 29,390,667 3,258
■5位以下・有名イベント放送量(関東以外)*広告換算は東京単価で算出
全国 主要イベント 秒数 広告換算 イベント合計秒数
福岡 博多祇園山笠 572 12,824,000 3,029
京都 京都 祇園祭 547 16,698,667 4,604
秋田 秋田 竿燈まつり開催 372 10,934,000 1,566
高知 高知 よさこい祭り開催 348 11,486,667 1,253

大阪府、京都府は祭り、イベントの数も多く、全体の合計では上位となっている。イベント、祭り毎の放送量集計では、青森県のねぶた祭り、大阪府の天神祭り、徳島県の阿波踊り、宮城県の仙台七夕まつりという順となった。

全国的に有名なお祭りは、やはり夏の伝統的行事として、全国ニュースで放送される機会が多く、毎年の定番ニュースといってよいだろう。観客動員数、規模共に全国屈指の祭りはマスコミの関心度、注目度が非常に高いことがわかる。

■関東1都6県・主要イベント放送量順位
順位 関東 主要イベント 秒数 イベント合計秒数
1 東京 浅草「三社祭」 1,243 67,482
2 神奈川 平塚市・湘南ひらつか七夕まつり 1,135 22,710
3 茨城 潮来市 あやめ祭り 850 8,881
4 群馬 前橋七夕まつり 738 14,745
5 栃木 鹿沼市出会いの森総合公園クラシックカー大会開催 301 15,380
6 千葉 勝浦漁港 カツオまつり開催 283 12,241
7 埼玉 春日部市 大凧あげ祭り開催 221 16,002

関東地区は、イベントの全体量は多いが、個別のイベント・祭りでみると、東京都の浅草三社祭が放送量ではトップであった。これを全国で比較すると、4位の仙台七夕祭りとほぼ同数の結果であった。

■イベント・祭りの露出頻度

ニュース・情報系番組の放送内容の順番は、政治、経済、国際ニュース、事件、事故、スポーツ、特集コーナー、ローカルニュース、各地のトピックス、気象情報といった順が一般的である。番組内において比較的露出度の高いコーナーは、気象情報で各地の様子を紹介する際の映像。今週あるいは今日の予定でイベントや祭りの開催案内。視聴者のビデオレポートなど、比較的最後のコーナーで放送されることが多い。気象情報では、季節感のある映像素材を取り上げることが多く、全国各地の祭りは旬の映像として最適なのであろう。今回の調査で放送量が上位となったイベントは日本を代表する有名な祭りであった。これらは季節の風物詩、あるいは歳時記と捉えられ、ニュース性の高いものであった。毎年、祭りの開催時には各局のニュース番組に登場している。祭りの知名度の高さがそのままこの結果に表れた。

■調査概要
  • ◇調査対象:伝統的祭りおよびイベント関連
  • ◇調査期間:2007年4月1日~2007年8月31日までの4ヶ月間
  • ◇放送局:NHK総合、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京
  • ◇時間帯:放送開始~終了まで
  • ◇対象番組:ニュース、情報番組、ワイドショー
■調査項目

イベント・祭りに関連した話題がニュース番組、情報番組、ワイドショーにおいて放送されたか、その有無を確認し、放送があった番組については、その放送時間帯、放送秒数、内容を確認する。

■広告換算

東京キー局の15秒 CM スポット単価を基に、各ニュースが放送された時間帯ごとに、その単価を適用し算出した。またNHK の広告換算は、日本テレビのCM 料金を代用し算出を行った。

ご質問等がございましたら、下記担当者までお問い合わせください。

≪ この件に関するお問合せ先 ≫

  • ニホンモニター株式会社 マーケティング部 酒井 利幸
  • 東京都港区東新橋2-11-7 住友東新橋ビル5号館 8F
  • TEL: 03‐3578‐6850
  • FAX : 03‐3578‐6822
  • E-mail : mkt2@n-monitor.co.jp
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