報道関係者各位

ニホンモニター株式会社

テレビ放送の内容調査・効果測定を行うニホンモニター株式会社(本社:東京都港区東新橋、代表取締役社長:韮澤美樹)のテレビスポーツ情報研究所は、2005 年~2008 年の競技種目別のテレビ報道量の推移をとりまとめました。

◆北京五輪の注目競技の報道量が躍進◆

2008 年は北京五輪に関連しメダルの有力な競技や、話題を集めた競技の報道量が大きく増加しました。最も顕著なのは水泳競技で、競泳での北島康介の五輪連覇やシンクロの銅メダルなどにより、前年の37 時間から2008 年は156 時間と4 倍強の報道量に増加しました。この数値はMLB(173 時間)に次ぎゴルフ(139 時間)よりも多い結果です。

柔道も谷本の大会2 連覇をはじめ4 人が金メダル獲得し、前年の24 時間から2008 年は同じく4 倍以上の100 時間を超える報道量となりました。

一方、マラソンは選考会から五輪本番までがメディアの注目を集め、本番では残念ながらメダル獲得とはなりませんでしたが多くの報道量となりました。

注目競技のTV報道は例年の4倍以上に増加も

◆アスリートの人気により報道量も左右◆

スポーツ報道ではアスリートの活躍、あるいはその競技の動向によって報道量に大きな変化が表れました。フィギュアスケートは2006 年が報道量194 時間。冬季五輪トリノ大会で金メダリストとなった荒川静香が大人気となった年でした。通年のカウントでは不利な冬季競技ですが、五輪後でも浅田真央、安藤美姫などフィギュアスケートアスリートの関心度は高く、2010 年の冬季バンクーバー五輪に向けて再び報道量の増加も予測されます。

テニス界には2008 年、新しいスター錦織圭が誕生しました。男子プロツアー優勝以降は出場する大会毎にテレビ報道がされ、更に伊達公子の現役復帰と活躍も話題性を高め、テニス報道量は前年比で373%、56時間の報道量となりました。

バドミントンはオグシオ人気に支えられ前年比333%、32 時間と3 倍の報道量に増加しました。

また前年比で最も報道量が増加した競技がハンドボールでした。2007 年の2 時間26 分から一気に38 時間20 分(前年比1569%)と著しい増加となりました。北京五輪アジア予選再試合報道とともに、日本代表エースの宮﨑大輔の存在がハンドボール報道を上昇させる原因といえるでしょう。

一方で前年から大きく減少したのがボクシング。亀田兄弟間連の話題の扱いが大きく左右し、2007 年の138 時間から2008 年は45 時間(前年比33%)となりました。

注目アスリートの動向によっては報道量も大きく変動

◆プロ野球は報道量トップを維持するも前年比96%◆

人気の陰りが心配されるプロ野球ですが、スポーツニュースではトップ項目として扱われ、また試合数のボリュームから報道量は常にトップに君臨しています。

2006 年は第1 回WBC の優勝もあり年間の合計時間では760 時間に達しました。しかし北京五輪代表の話題も含んだ2008 年でも569 時間と不安材料も内包しています。2009 年のWBC 連覇で再び上昇するかが注目されます。

その他、テレビ報道が多い主要競技すべてで報道量が前年割れとなっており、五輪で注目された競技に食われた格好になっています。

その中でゴルフはプロデビューした石川遼の話題がけん引役となり、2007 年とほぼ同じ139 時間の報道量となりました。

メジャー競技も五輪イヤーは影響を受け微減で推移

【調査概要】
  • 調査期間:各年1月1日~12 月31 日放送分
  • 対象局:NHK総合・日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京(全て東京地区オンエア分)

今回発表のデータを含め、2008 年のスポーツ関連のテレビ放送内容を集計・分析した『テレビスポーツデータ年鑑2009』を、2009 年4 月22 日(水)に発刊いたします。

2008 年のスポーツ中継データや注目アスリート分析、スポンサーシップの効果測定、更には北京オリンピック放送内容分析など、豊富なデータを掲載した唯一無二の資料となっております。

テレビスポーツデータ年鑑2009

  • 【発刊日】 2009 年4 月22 日
  • 【体裁】 A4 判・モノクロ・全192 頁
  • 【発行/企画】 ニホンモニター株式会社・テレビスポーツ情報研究所
  • 【定価】 20,000 円(消費税別)
  • (ISBNコード 978-4-9904139-1-0/分類コード C0002)

資料の詳細や購入申込みは弊社ホームページをご覧ください (http://www.n-monitor.co.jp/

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