報道関係者各位

ニホンモニター株式会社

メディアの調査・分析を行うニホンモニター株式会社(本社:東京都港区浜松町、代表取締役社長:韮澤美樹)は、2010 年2 月1 日~2011 年2 月22 日における東京都恩賜上野動物園(以下、上野動物園)のジャイアントパンダ導入に関する報道調査結果をまとめました。調査結果は弊社WEB サイトでも公開しています。( http://www.n-monitor.co.jp/ )

明治15 年開園と長い歴史を持ち、日本を代表する動物園として知られる上野動物園。 “上野動物園といえばパンダ”と連想させるほどシンボルとして定着していながらも、2008 年の「リンリン」の死後その姿が見ることができなくなっていたジャイアントパンダの導入が昨年決定。石原都知事が公式の場で借り受けを発表した2010 年2 月からジャイアントパンダ日本到着の2011 年2 月までのテレビ報道を調査した。

【パンダ到着と地元商店街の期待】

21 日夜、中国から待望のパンダ2 頭が上野動物園に到着した。2 年10 ヶ月振りのパンダ復活。この日を待ち焦がれていたのは、子どもたちやファンだけではなく、上野周辺の商店街も観光客復活と地域活性化に期待を寄せていた。テレビ報道では到着当日、パンダ輸送の話題とともにアメ横をはじめ地元商店街の盛り上がりも伝えた。中国から日本への輸送がおこなわれ、到着した21 日と翌22 日のテレビ報道量は、76 番組で取り上げられ合計時間は11 時間44 分7 秒に達した。2 日間の全報道量に対して約9%も占めることとなった。パンダ関連の報道時間をテレビCM のスポット料金で換算すると2 日間で約105 億円の広告費に及んだ。またパンダの歓迎ムードが高まっている地元上野周辺の商店街に関する報道は、31 番組で紹介された。その中でパンダ関連グッズの売り場、パンダ焼きやロールケーキといった飲食店のメニューなど、集客に期待する商店の様子を18 番組が伝えた。報道を通してパンダによる商店街の活性化と、経済効果に期待する声が伝えられ、PR効果も絶大であった。

パンダPR効果

【TVパブリシティ推移とPRポイント <2010 年2 月~2011 年1 月>】

▼ 3大トピックと全体報道量への影響

2010 年2 月以降の関連報道の中からは、3 つの大きなトピックが確認できた。石原都知事によるパンダ借り受け発表(2 月)~東京都・中国野生動物保護協会間の協力協定書調印~新パンダ「比力」「仙女」の写真公開(7 月)~「比力」「仙女」の日本名募集開始に絡めたパンダ最新情報(12 月)。各トピック報道時期には関連報道量が増加し、翌月以降は減少傾向となるが、次に発表するトピックは前回のトピックに比べより大きな反響となっていることが分かる(図-1)。2 頭の日本名募集は年末(最終週)に発表されたため、年明け1 月の報道量に影響。推測される来園時期が間近に控えていることに加え、2011 年のトレンドとしてパンダブーム再来を予測する内容など年始ならではの報道が出始めたこともあり、関連報道量が急増加した。

上野動物園・ジャイアントパンダ導入関連報道量推移

▼ 上野動物園のメディア露出~周辺地域の活性へ

当社が設定した報道テーマの割合を見ると(図-2)、「園内の映像(現在)」は、計39 番組で12 分39 秒にわたって紹介され、動物園入口ゲートや園内各所といった動物園の直接的なPRに繋がる報道映像が放送された。また、上野動物園が大きく注目されることで当然期待されるのが上野周辺地域の活性化。「地域・街の声」は、2010 年内に1 番組+年明け1 月に6 番組と計7 番組で4 分26 秒にわたって紹介。周辺店舗のパンダを待ち望むコメントが放送された。高いリーチを持つテレビ報道を追い風に、上野動物園でのパンダ展示が公開となった際、周辺地域へ流れ込む多くの人が及ぼす影響・効果はより大きなものになると推測できる。

PR 要素(指定項目紹介番組数割合)

2010 年間報道量・他の動物園との番組数比較

【 調査概要 】
  • ▼ 調査項目 : 上野動物園へのジャイアントパンダ導入関連報道に関する調査
  • ▼ 調査期間 : 2010 年2 月1 日~2011 年2 月22 日
  • ▼ 対象局 : NHK 総合/日本テレビ/TBS/フジテレビ/テレビ朝日/テレビ東京(東京地区地上波オンエア分)

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